菊の花の香り

日記

毎朝、仏壇のお花の水を替える。
そのときにふっと香る、菊の花の香りが好きだ。

小さい頃から、仏壇に飾る花として菊の存在は知っていた。
けれど大人になって、初めて菊の花を食べる機会があった。

そこは、少し大人の落ち着いた雰囲気のするお店だった。

菊の花のおひたしが出てきた時は、びっくりした。
『えっ、花を食べるの?』
黄色い花びらのおひたしを前にして、そう思った。

大人になるまで菊を食べる機会はなく、初めて食べたときは、おいしいとは感じなかった。
その後、何度か食べる機会があった。

お刺身の横に、そっと添えられている菊の花を見かけることもあった。
きれいで、ほろ苦い大人の味。

昔はそう思っていた菊の花を、年齢を重ねるにつれて、少しずつ好きになった。
今では、その独特な香りにも風情を感じる。

かつて八百屋さんで見かけた、パックに入った菊の花。
今では、あまり見かけなくなった。

それでも記憶の中には、菊の花の独特な香りと味が、今も残っている。
またいつか、あのおひたしを食べてみたいと思っている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました