先日、原付で近くのスーパーへ買い物に行ったとき、道端に咲いている赤くてきれいな花を見かけた。
この時期にときどき見かける赤い花。そう、ヒガンバナだ。
子どもの頃、初めてこの花の名前を知ったときは、衝撃的だった。
お彼岸の頃に咲く花ということだが、私の中では『お彼岸=お墓参り』というイメージがあった。
そんな言葉が花の名前になっていることに、子ども心に驚いたものだ。
その後、山口百恵さんの『曼珠沙華』という歌のタイトルで、ヒガンバナには『曼珠沙華』という別名があることを知った。
調べてみると、ヒガンバナには、花と茎が同時に存在しないという大きな特徴があるそうだ。
確かに、私が見た花に葉はついていなかった。
ヒガンバナは、花が咲いているときには、葉がなく、花が終わったあとに葉を伸ばす。
花と茎を同時に見ることができないため、『葉見ず花見ず』と呼ばれることもあるらしい。
家の近くでは、近年見かけることがなかったヒガンバナ。
誰かがここに植えたのか、それとも自然に増えたのかは分からない。
けれど、バスが通るそばで堂々と咲いているその花に、窓から景色を見ていた人たちは、一瞬、鮮やかさに目をとめていたのかもしれない。
すっと伸びた茎に、赤くふっくらとした花びら。
堂々と咲いているその姿は、やはり印象的だ。


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