高校生の頃、祖母と一緒に、祖母の実家がある岩手県へ行ったことがある。
新幹線で岩手へ向かい、北上川の側にある親戚の家にお邪魔した。
最寄りの駅まで車で迎えに来てもらい、途中で小岩井農場にも連れてってくれた。
田舎の家は広く、まるで旅館のようで、夕食は、いろいろなご馳走を並べてくれた。
どれも美味しかったけれど、その中でいちばん印象に残っているのが、なすの味噌田楽だった。
初めて食べたそれは、とろけるようななすに、ほんのり甘い味噌がのっていて、確か上に白い胡麻がかかっていた。
当時は料理の名前も知らなかったけれど、あまりの美味しさに、こればかり食べていた記憶がある。
その後、それが『なすの味噌田楽』と知った。
今まで何度か外で食べたり、自分でも作ってみたりしたけど、あの時の味はまだ超えられない。


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