今朝、夕食用の唐揚げを揚げているときに、ふと思い出したことがあった。
息子が幼児の頃、我が家の台所にはときどき『ちびっこギャング』が現れた。
現れるのは、決まって私が揚げ物をしているときだ。
唐揚げやカキフライの匂いにつられて、ひょこっとやってくる。
揚げたてをクッキングシートを敷いたお皿にのせて、油をきっていると、サッと手を伸ばし、小さいかけらを嬉しそうに一口食べて帰っていく。
まさに、台所のちびっこギャングだった。
目の前に大きな唐揚げやカキフライがあるのに、なぜか小さいかけらを選んで、嬉しそうに食べていくのだ。
もちろん、そのあとの夕食でもしっかり食べるのだが、揚げ物が終わらないうちに、待ち切れず現れるのがお決まりだった。
そんな彼も、今では自分でフライや天ぷらまで揚げるようになった。
今の時代らしく、作り方がわからないときはYouTubeで調べてから作ると話していた。
時の流れは早いものだ。
かつて台所の現れた、かわいいちびっこギャング。
あの揚げたてのカリカリの唐揚げは、きっと特別においしかったのだろう。
嬉しそうに頬張っていたあの顔を、写真に残しておけばよかったと、ふと思った。


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