夏が近づいてくると、この時期、毎年楽しみにしている食べ物がいくつかある。
枝豆もその一つだ。
子供の頃から毎年食べていたが、20歳を過ぎた頃、母の代わりに枝豆をを茹でたことがあった。
私がやっているのを黙って見ていた母。
出来上がった枝豆は、色がいつもより悪かった。
あとから母が、『枝豆をきれいに茹でるのは、コツがいるのよ』と笑っていた。
昔の枝豆は、枝にさやがついていて、そのまま売っていた。
それをパチパチハサミで切って、水で洗って塩もみをする。
数分茹でて、ザルにあげて、塩を適量ふって、最後はうちわであおいで熱を冷ましていた。
母はそれを、お姑さんから教わったと言っていた。
当時の私は、食べれば一緒じゃん!と思っていた。
大人になって、ちょっと良いお店で出てくる枝豆は、やはり色が違っていた。
こういうことを言っていたのかと、その時やっとわかった気がした。
最近は冷凍の枝豆もあって、レンジで解凍するだけのものや、中にはそのまま置いておくだけで食べられるものもある。
ひと手間かけると、見映えも味も格段に上がる。
少し時間ができた今、改めて母のやっていた手間に感謝した。


コメント